読書メモ「岡倉天心 茶の本」

今日は「茶の本」という本を読んでました。あの岡倉天心1906年に書いた名著ですね。


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この本は「the book of tea」というタイトルで英語で書かれて外国で売られたのが始まりっぽくて岡倉天心が外国に東洋の文化を伝えるために書いたらしく、今でも日本を知りたい外国人が最初に読む本だとか…

 

そして!これ現代の情報過多社会で息継ぎを忘れてしまった私達にぴったりの本なんですよね。茶。たしかにただの飲み物にすぎませんが、飲んでるときの落ち着く感じとか、人とのおしゃべり、自己との向き合い、生活を自然を愛でる心、つまりですよ、茶を通して我々の根源で流れてる美、フィロソフィー、なんていうんだ…「本質」そう。本質にせまる本なんです。

 

ホントにこの本面白くて、「茶は日常にあふれる美しつもとりとめのないことに思いを馳せること」ということがすごく分かりやすく書いてあるんですよね。めちゃくちゃ読みやすい。100年以上前とは思えない。

 

常に静かな心で考え清潔であり続け美しく居続けることが茶なんです。高価な流行りのものはやめて、不完全さを楽しむ豊かな心。それに気づき丁寧な生活を送っていこうと、人の心の持ち方について書いてありました。

 

もちろんお茶や器の歴史、茶室の楽しみ方、考えのもとになっている禅や道教、芸術や華道についてもかなり詳しくかつシンプルに書いてあり非常に勉強になりました。特に最近アートスクールに通ってるので作品と鑑賞者との関係性(優れた作品は新たな追憶を呼び覚ますことで対話によりはじめて傑作になる)とかに感銘を受けました。

 

自分自身、たまにですが散歩中とかに「全てのものが愛おしいな…自然、建物、コンリート、靴、植えられた花、おっとねこがいた、コンビニ、コンビニの商品たち、ものがどこからが配送されてきた事実、うっ、うっ、ぐすぐす…、うわああああん!!」

となる感情は何かなと思っていたのですが、これこそが茶でした。

 

茶人になれ。心の平穏と美しさを目指そう。悩んで悩んでさっき抹茶碗買った!はじめての茶器!たのしみだー!

 

朝少し早起きしたり、昼間のベランダでお茶を点てて、たまにはゆっくり考え事でもしたい。

 

今日なんてずっと仮想通貨のチャートみてめちゃくちゃな感情になってましたからね。5億円欲しい!!!